Yahoo!カーナビを格安で問題なく使用する方法~熱暴走対策も

Yahoo!カーナビの魅力は、なんと言っても「無料」で利用でき「プローブ渋滞情報」と「地図更新」も無料と言う事だろう。
単なるVICS渋滞情報だけでも、かなり使えるカーナビとなるが、それにVICSでは対応していない道路も含むリアルタイムの渋滞情報となる「プローブ交通情報」が無料で受信できるのであれば、一般的に発売されているナビ専用機の最上位機種に近い機能を有している事になる。
そんな最上位ナビは購入するとなると15万など高いが、今回は約15000円の投資でそのプローブ渋滞情報にも対応しているYahoo!カーナビを導入した実話としてご紹介させて頂く。

まず、Yahoo!カーナビを表示させるのには、スマホやタブレット端末が必要となる。
スマホでもアプリ自体は使えるが、画面が小さいので、運転しながら地図を確認するにはちょっと心もとない。
そのため、市販のナビでもそうであるように、できれば7インチ画面は欲しいところだが、自分のクルマへの設置が支障ない大きさであれば、8インチ、9インチと大きな画面の方が見やすいだろう。

格安タブレットにてYahoo!カーナビを使用する場合に、タブレットを購入する際には下記の事項の注意が必要となる。

Androidのタブレット

まずはなんと言っても「アンドロイド」のタブレットで、Android-OSのバージョンは、4.x以上が必要となる。
4.x以上でないとYahoo!カーナビが動作しない。
例えば、Amazonが発売しているFireタブレットのシリーズだと、OSはFire-OSで、Androidではないので、当然Yahoo!カーナビのアプリそのものがない。
よって、Google-Playが使えるアンドロイドのタブレットで、アンドロイドのOSが4.xx以上のものをまずは探し出そう。
画面サイズは7インチ以上がお勧めとなるが、自分のクルマの設置場所スペースとの兼ね合いを重視して頂きたい。

GPS機能付き

位置情報を割り出すうえでも絶対に必要なのが「GPS」を受信できるかどうかとなる。
ドコモなどのキャリアや、i-Padなどの高機能タブレットやスマホであれば、ほとんどGPSが受信できるが、格安タブレットの場合、GPS受信機能が「ない」タブレットもある。
例えば、GPSの仕様が「Wi-Fi GPSに対応」とある場合には、Wi-Fiの電波を辿った位置情報と言う事で、直接、衛星からの電波を受信できると言う事では無く、クルマで使用するカーナビとしては、位置情報がズレて、使い物にならない可能性が出て来る。
そのため、必ずGPS内蔵のタブレットにしたい。
欲を言えば、加速度センサーとなる「Gセンサー」や「重力センサ」があれば、なお良いだろう。

3G通信可能か?

格安SIMにてタブレットが直接通信することでも、位置情報は更に正確になるし、運転しながら使用するとなると、余計な設定や操作はできだけない方が安全運転にもなるので、SIMカードが使えるタブレット端末が理想的となる。
ちょっと前までは、データ通信もできるタブレットとなると、割高だったのだが、最近はそんなに高くなくなってきているのでお勧めしたい。
ただし、LTE(4G)対応だとまた高くなってしまうので、まぁ、渋滞情報などを受信するくらいならば、3Gあれば良いだろう。
フリーテルのSIMカードを使用すれば、使わない時は通信料金も安くなるし、格安SIMで通信させる分には、LTE対応でないSIMでも良いだろう。
※SIMカードの通信周波数によっては、タブレット端末で使用できないケースもありますので、ご注意を。

発熱対策

Yahoo!カーナビのアプリを使用する上で、一番のネックは、スマホやタブレット端末の「発熱問題」となる。
良く、ヤフー・カーナビを使っていたら、突然「タブレットの画面が真っ黒になった」「地図が動かなくなった」などと言うご意見が多い。
ただし、これはアプリのバグと言う事は考えにくく、一番の理由は、CPUのオーバーヒートとなる。
すなわち、ずっと連続してタブレット(スマホ)の画面を表示させているので、CPUに負担が掛かり、発熱が多くなる。
充電しながら使っていれば、当然、バッテリーを一番酷使することになるので、バッテリーからの発熱もあり、端末の中に「熱」がこもりやすくなってしまう。
タブレットやスマホに限らず、コンピューターの大敵は「熱」なのだが、ノートパソコンやデスクトップPCには「空冷ファン」があっても、タブレットやスマホは、省エネと言う事もあり、ファンなんか設置さけていない。
すなわち、本体の中に熱がこもってしまい、CPUの保護機能が働くか、オーバーヒートで処理ができなくなり、画面の表示ができなくなったりする現象が発生するのだ。
そもそもダッシュボードは日光で「熱く」なりやすいので、なおさらタブレットにとっては過酷な環境と言える。

と言う事で、私が考えたのは下記の作戦となる。

(1)端末外装が「白色」のタブレット
(2)低発熱のCPUを採用しているタブレット

それでも、タブレットが熱暴走をする場合には、直接、タブレットを冷やすしかない・・。

タブレットの冷却装置

ノートパソコン用の冷却装置なども市販されているが、車載するとなるとスペースの問題もあるので、あまり大掛かりな装置は追加できない。
そのため、端末に直接「カゼ」をあてて少しでも端末の温度を下げる方法を考えてみたのが、下記の方法となる。

(1)パソコンパーツの空冷ファンで風を送る

PCファンは4cm程度の大きさから12cmと色々なサイズがあるが、私の場合は6cmの「超静音」を購入した。
ファンの音がうるさくて気になると言う事もあり得るから、静かな音のタイプを選択。
なお、PCファンは12Vなので、普通のクルマであれば、電圧が同じで動作するし、USBへの変換ケーブルを使用すれば、USBポートに差し込んで電源供給もできる。
必要な電力も2w前後なので、バッテリーに大きく負荷をかける事もない。

この空冷ファンをタブレットの「裏」から風を送るようにすれば、数℃程度熱を下げて、熱暴走の防止に役立てる事ができると言う計算である。
もちろん、クルマの送風が届くところにタブレットの設置ができれば、ここまでする必要はないだろう。

以上であるが、私の場合、もともとクルマにはメーカー純正カーナビがついており、VICSとETC2.0(DSRC)もあるのだが、カーナビ機能がよくないのと、リアルタイムのブローグ情報が無いので、このタブレットのカーナビで「ダブル使用」となるが、渋滞情報を充実させてみた。
正確に言うと、レーダー探知機も地図表示型で、簡易的ながらカーナビ機能があるので、トリプル地図表示とも言える。