FM-VICSが新方式に切り替わります~2022年4月からはITSスポット方式が主流に

高速道路や国道・幹線道路の渋滞情報を提供していた「FM-VICS」、すなわち、FM多重放送による渋滞情報の伝送が、2022年3月31日を持って旧方式が廃止されます。

これは、都道府県単位で伝送量も少なく、また山間部など一部ではFM電波が入らないなど受信も100%ではなかった、FM-VICSのサービス提供を2001年に新方式に見直しています。
そして、移行期間のような感じで、旧方式も提供していましたが、2003年に旧方式のカーナビも製造を中止しており、それから約20年の経過を持って、新方式に統一されると言う事になります。

旧方式にしか対応していないカーナビでは、地図にFM-VICSの渋滞は表示されなくなると言う事です。

FM-VICSは新方式になりますので、VICSが廃止されると言うわけではありません。
なお、同じ、2022年4月1日からは、ETC2.0に非対応のカーナビにて、VICSによる渋滞情報が表示がおこなわれると言う事になります。

簡単にまとめると下記のような感じです。

・FM電波からのVICS情報提供は2001年から開始されている新方式に統一される。

・高速道路の電波ビーコン(2.4GHz)からの情報提供も停止され、ITSスポットに統一される。

・ITSスポット(5.8GHz帯DSRC)を使ったサービスは、ETC2.0が対応している。

・一般道の光ビーコンは引き続き継続される。

ITSスポットは、情報提供の容量が大きく、進行方向で最大1000kmなど広範囲の道路情報・渋滞情報を伝達できます。
プローブ情報にもITSスポット式は対応しています。

今回、統一される2022年には、ほとんどのクルマがETC2.0の普及になっていると推測致しますが、もっと、幅広いサービスにも期待したいところです。
とにかく、日本はスピード感がないので、パッパと最新方式に切り替えてもらえると、なお助かると言うところです。