タイヤに窒素ガスを入れる 安全性も向上

 ズボラな私は、頻繁に空気圧チェックをしなくて良いのと、タイヤの走行音が軽減されることから、タイヤの空気には空気ではなく「窒素ガス」を入れています。
 タイヤに窒素? とお思いになられるかも知れませんが、航空機のタイヤは窒素を使っているんですよ。

 タイヤに窒素ガスを入れた場合のメリットは下記の通りです。

 (1) 空気圧チェックのメンテナンスが軽減される
 (2) タイヤの走行騒音が低くなる
 (3) タイヤの温度が上昇しても内圧の変化を極小に押さえる

 窒素ガスは空気よりも自然に抜けにくい為、空気圧充填の頻度を低減できます。
 私の場合、1回窒素を入れれば、約1年は空気圧調整不要です。1年経過して、窒素ガス補充に行くと「減ってないですけど、お金かけて補充しますか?」なんて、整備士さんに言われた事もありました。
 航空機のタイヤで窒素ガスを使っているのは、単にメンテナンス軽減の為だけではありません。一番の理由は安全上です。
 何百人という乗客の命を預かる航空機のタイヤに、なぜ窒素ガスを入れるかと申しますと、酸素が含まれないので、火災・爆発の危険が少なくなります。バースト(破裂)の際の火災要因を軽減するのです。
 空気と異なり、水分も含まない為、ホイールや、タイヤワイヤーなど、金属部分の腐食防止にもなるのです。空気充填では2気圧入れると約20ccの水分が入ってしまいます。そうです。サビの原因になるのですね。
 走行騒音の軽減としては、窒素の場合、タイヤ固有の共振周波数がただの空気と異なるため、車内への空気共振を緩和するのです。特に、音がうるさいと感じている自動車には効果的です。
 タイヤの温度変化に対して、内圧変化が低くなるのも、タイヤ変形を抑えるため、バースト(破裂)リスク軽減だけでなく、タイヤ寿命を考えたら、良い訳です。

 もちろん、無料で窒素を入れる事は難しいです。
 ディーラーでも窒素を用意してい店舗は少ないでしょう・・。ガソリンスタンドでも、ほとんど見かけません。
 オートバックスなどのカー用品店に行くと、窒素ガスを用意している店舗があります。
 レジで「窒素ガス」と言えば、ピット作業してもらえます。
 概ね、初回4輪分で、2000円(税別)だと存じます。2回目以降、窒素補充は4輪で500円と言う場合が多いです。
 タイヤに入っている空気を抜いて、窒素ガスを注入します。窒素ガス濃度を100%に近づけるため、だいたい、抜いて、窒素入れる作業を2回繰り返すようです。

 特に、新車で購入したら、できる限り早く窒素ガスを入れると良いでしょう。
 ただし、ディーラーなどで定期点検を受ける際には、整備士さんに必ず「タイヤは窒素入れているので補充はナシで」とお願いしてください。
 毎回、伝える必要がありますよ。注意してください。
 気が付かず、空気を補充されてしまいますと、微量でも、再度、最初から空気をすべて抜いて、窒素ガスを改め全充填する必要性が出てしまいます。