ドライブレコーダー比較

前書き

 小生は自動車の運転免許を取って約20年。若い時代は無事故無違反10年以上でしたが、その後は、道路駐車中に飲酒運転の車にぶつけられた当方過失割合0割(相手過失10割)の事故1回、そして2006年4月には当方過失割合1割(相手過失9割)の交差点衝突事故に会いました。
 いずれも当方の責任(過失割合)は低く、いずれも相手に重大な原因があったものでしたが、事故が起きると、双方の意見が食い違うことがあります。でも、ドライブレコーダーでしっかり録画できれば、自分に過失が少ないことを主張できますよね。1割過失が少なくなるだけで、3万円前後など修理費用負担が変わってしまうことがあります。
 2005年あたりから日本でも「ドライブレコーダー」が発売されるようになり、安全運転主義者の私は「必要性」を感じていましたが、「楽天」でお安く購入できましたので、取り付けしてみた次第です。

選択ポイント

 画素数は残念ながら安い25万〜35万画素の為、今後より高画質になることを期待していますが、状況映像を見る分には問題ありません。
 フレーム数は多いに越したことはありませんが、1秒間に20コマ(20フレーム)もあれば充分です。ちなみに映画は1秒に24コマですので、1秒間に20〜30フレームで映画並に滑らかな映像となります。
 ピクセル数も多ければより大きな画面で閲覧できますが、画素数が低いと荒く見えてしまいます。
 固定カメラの為、視野角は重要です。レンズの視野角が狭いと、横から飛び出してきたシーンや、頭上にあった信号などが写っていなかったと言う事にもなりかねません。視野角が狭いのは要注意です。
 画像の閲覧方法は便利な方が見やすいですが、毎日見るものでもありませんので、そんなに重要視する必要はありません。

ドライブレコーダーの有効性

 アメリカからのニュースと言うことで「車載カメラの事故映像」と報道されていました。アメリカでは結構ドライブレコーダーをつけている自動車が多いとの事。事故の瞬間映像も迫力がありました。中にはぶつかる前に「キャー」と言う女性の悲鳴が入っているものも・・。日本のドライブレコーダーにはまだ録音機能まではないと思いますが、あっても良いですね。
 ※音の録音に関しては2006年11月発売以降で対応機種が出始めました。

 先日、タクシーと酒酔い自動車が正面衝突する事故があり、タクシーの運転手と後席に乗っていた乗客の2人が死亡する事故がありました。タクシーにはドライブレコーダーがついており、対向車がセンターラインをはみ出して正面からぶつかってきた瞬間、フロントガラスが網目状に割れると言う生々しい映像が記録されていました。この映像により、タクシー側に過失がなく、亡くなったタクシー運転手さんの名誉は守られたとタクシー会社社長が涙を流しコメントしていました。

 また、走行中に当て逃げされた方がつけていたドライブレコーダーがぶつかった瞬間の前後が自動記録され、加害者の車両ナンバーが映った映像をみごと確保。その動画を警察に提出したところ、10ヶ月後、犯人が道路交通法違反容疑で逮捕されたと言うニュースもありました。
 人身でない当て逃げの場合、警察も本格的に捜査してくれませんので、ほとんどが泣き寝入りですが、ドライブレコーダーの記録映像が犯人検挙の重要な手掛かりとなった事例です。

ドライブレコーダー DR-965RV 取り付け・使用記録

 事故が起きた瞬間を映像で記録する車載カメラ「ドライブレコーダー」(車両事故時記録カメラ)を取付けしました。ご参考になればと存じ、使用した際の記録を留め置きます。

 製品名
 マルハマ(MARUHAMA) RoadView ロードビュー PRO DR-965RV

 このドライブレコーダーは車両事故時の事故前14秒と〜事故後6秒の映像(動画)を記録する装置です。
 本体の重さは110gと軽量です。付属の両面テープでフロントガラスに固定し、シガーライターに電源コードを差すだけですので、素人でも設置可能です。

 本体の設置前に、CD-ROMから画像閲覧用ソフトをパソコンにインストールします。

 そして、本体とUSBコードでパソコンにつなぎ、ドライバを2つインストールし、認識させます。説明書通りに進めたらスムーズに行きました。
 
 ソフトを起動すると、本体に「年月日と時間」が正しく認識されますので、10分間USBを繋いだままにして、本体の内蔵メモリに時間を認識させます。本体の音声・警告音の音量もこのソフトで設定します。
 
 実際に記録された映像などを本体からUSBでパソコンにつなぐ必要があるとなると、本体を車からイチイチ外す必要性があります。連結ネジを回して比較的簡単に外れるのですが、私の場合「ノートパソコン」にソフトをインストールし、ドライブレコーダー本体を外さなくてもノートパソコンを車に持ち込んでなんとか映像をダウンロードできるようにしました。

 取り付け方法に関しては、特に難しいことはありませんので、省きます。
 取付け前はうまくつけられるかどうか、特にカメラの向きが気になる点でしたが、変な向きにならないよう配慮した設計と説明になっていましたので、説明書どおりに行ったら、特に問題なく取り付けできました。
 配線はシガーライターから取りますので、運転席に配線が多少露出するのはやむを得ないと言った状況です。

実際の使用感想

 本体の感度設定は「中」(標準)で使用開始することにしました。
 走行中に前を走っていた車が「急に」左折した際に、ちょっと強めのブレーキを掛けることになったら「録画」が自動的に開始。
 また、スーパーの立体駐車場での事です。平らなところから上り登坂路に入ったときや、段差があると多少「ガクン」と揺れますよね。その時にも「録画」開始していました。
 結構頻繁に録画されてしまいますので、毎日乗る方は1週間もたたないうちに10件は溜まります。でも、11件目からは古いデータを削除して録画されますので、安心ですし、逆にあまり録画されないよりは良いと感じています。
 自分は「人間」や「自転車」と衝突したことがないのでわかりませんが、相手が自転車などとなると、自分の車へのショックはたいしたことないと推測されるので、この位の感度が良いのかなとも考えましたが、1段階「鈍く」して使っています。

 この機種には「Go-To機能」と言う聞きなれない機能がついています。これは事故録画とは関係ないのですが、カメラの機能を生かして、信号などで停止した時に前車が出発すると「ピンポン」と音で知らせてくれる機能です。ただ、横断歩行者が多い場合は動作しなかったり、信号先頭で停車した際に大きな車が横切ると「ピンポン」と鳴ったり、要するに映像に大きな変化が生じるとピンポンと鳴り、精度的にはまだ改良の余地がありそうです。
 本来の機能どおりでない時に「ピンポン」と鳴るとうるさいと申しましょうか? 最初から感度を「鈍く」して使用したのですが、それでも「ピンポン」となり、前車が動きだしたと運転手が勘違いするとかえって事故を起こしそうなので、すぐに機能停止しました。機能停止すると音声関係はすべて鳴りません。それも寂しいのですが・・。

 さて、実際に録画された動画を後日見てみました。
 私の車はミニバンなので、カメラ自体の目線が高く、道路に近い前部下方が写るか心配していたのですが、その辺も考慮して設計したのでしょう。ボンネットがわずかに写っている状態で録画されており、思ったより広範囲を写しています。
 事故前14秒と衝突後6秒と言うのは、正直「短い」と購入前には思っていたのですが、実際の映像を見ると、この20秒と言うのは結構長く、十分すぎるくらいでした。確かに約20秒を時計で測ってみますと結構な時間です。

安全運転の意識が変わった

 少し使ってみてわかったのですが、ドライブレコーダーは無いよりはあった方が当然良いです。設置して、実際に走行して見ると、スピードを落として、より安全運転する自分がいました。
 もし自分の責任が大きい事故を起こすと、それもしっかり録画されます。目撃者がいない場合などや、事故相手がとんでもない人物(いわゆるヤ○ザなど)だった場合などに、自分が悪くないように証拠を残す目的で設置したのだからと、運転に心の余裕も出てきました。
 ずっと自動車と言うものがこれからも繁栄するのであれば、将来にはきっとドライブレコーダーは標準装備され、様々な面で事故を検証し、誰もがあいたくない事故を減らそうという努力がなされていることを願います。

次に期待すること

 今回購入したDR-965RVは設計第1号機種の為、今後出る新製品はより良い物になる、更に低価格になることは間違えないと存じますが、次に期待すること=今回の機種では物足りない点を上げさせて頂きます。

 カメラの解像度は35万画素なので、鮮明な画像になるようにCCDカメラで100万画素くらいは欲しいですがそうなるとデータ量が増えて、価格が大幅に高くなるのか?
 また、夜間には多少感度が良くなるなどの対策も欲しいです。
 消費電力は3Wですので、「ソーラー充電」も併用できる機種もでると良いのかも知れません。
 Go-to機能を今後もつけるのであれば、もっと精度を上げるべきです。技術的に限界であれば、不要な機能ですので、その分価格を下げて欲しいです。
 事故を記録する点だけで考えれば、現状製品で問題はありませんが、1つだけ問題を上げると、大きな事故の場合などには、事故直後に車が大きく破損してバッテリーが破損(電源OFF)になる可能性があります。電源が切れても、その事故の記録が数秒程度は残るように改良して頂きたいです。
 ※現在はバックアップ電源付の機種も発売されています。

その他

 道路交通法上の話になりますが、道路情報入手カメラ、ETC等は、道路運送車両法、保安基準の前面ガラス装着規制から除外指定となっており、車検OKです。ただし、設置場所はルームミラーの裏側に限られていますので、ダッシュボード設置型の場合注意が必要です。

 ドライブレコーダーは両面テープでフロントガラス内側へ取り付けするケースが多いです。私の機種も、重さに耐えられなくすぐに落下してしまうのではと懸念していましたが、6ヶ月・12ヶ月を過ぎ数年経過してもしっかりと固定されていますので、心配はないようです。

 フロントガラスにつけると、前部の事故しか録画されません。本当なら後部も録画できるよう、リアガラスにもつけて併用するのがベストなのでしょうね。

 カー用品店でもドライブレコーダーが販売されるようになってきましたが、定価販売が多いようです。「楽天」なら割引価格の「ドライブレコーダー」がみつかります。価格も昔よりかなり安くなってきていますので、買い時かも知れません。

 将来的には、自動車に標準装備され、あらゆる自動車事故を検証し、事故防止と死傷者減少に役立つことを望んでやみません。


 下記の楽天サイトより「 ドライブレコーダー 」で検索して見てください。だいぶ価格も安くなりましたよ〜。

 


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