タイヤの豆知識

タイヤ製造日

 タイヤには製造日が必ず記載されている。正確に言うと、製造した「週」と「年」だ。
 例えばタイヤの横に「DVX1107」などと刻印されている。この場合11週目で07=2007年。要するに2007年の11週目に製造したと言う事になる。
 製造から年月が経った古いタイヤであればもちろん自然劣化が始まっていると言える。ただし、メーカーに発注してもメーカー在庫じたいが数ヶ月以上前のタイヤと言う事もあるので、メーカーに発注してもらったからと言って今月生産された新しいタイヤが届くと言う事でもなく、製造されてから3~6ヶ月程度は許容範囲内だ。

 タイヤバルブ

 タイヤバルブは小さな部品だが、安全を守る為に大切な役割を果たしている。バルブはゴム素材で使用するうちに性能は徐々に劣化する。交換しないまま長期使用すると、バルブが緩みやすくなり、空気漏れやタイヤの破裂を引き起こすこともあるので、タイヤ交換時には必ずバルブも一緒に交換しよう。通常はタイヤ交換時にバルブはどうしますかと聞かれる。標準的な価格で1本200円~300円くらい。

 窒素ガス

 タイヤに空気の代わりに窒素ガスを入れるのはF1のタイヤや航空機タイヤでは当たり前。
 タイヤ温度により内圧が変化しないので、高速走行でも一定気圧で操縦性が良くなる。空気よりも伝達速度が遅くなるのでタイヤから出る騒音が低くなる。窒素はゴムから透過しにくいので、空気圧低下を軽減してくれるので、しょっちゅう補充する必要がなくなる。空気中の酸素・水分によるタイヤやホイル腐食の防止にもなるので、タイヤが長持ちするなどのメリットがある。4本で初回2000円(税別)から。オー○バックスなどで依頼可能。10分もあれば充填OK。そのお店でタイヤ交換しなくても、窒素ガス充填は遠慮なく依頼できる。

 中古タイヤ

 最近は中古タイヤ店も良く見かけるようになった。
 高速道路を走行しないのであれば、中古タイヤでも十分だと思うが、小生は安全第一なので、どうしても中古タイヤだと、どのような経歴を持ったタイヤなのかと不安を感じる。また、標準的なサイズのタイヤであれば意外と豊富なのだが、小生が探しているタイヤサイズだと中古市場では意外と少ない。在庫があっても2本だけだったり、新車購入時の標準タイヤだったり・・。
 なお、中古タイヤを購入する際には残り溝だけでなくタイヤ製造日にも気をつけよう。溝が充分あっても4年以上経過しているタイヤはあと1年しか使えないと考えて良いだろう。
 ホイールを探すなら中古店が良いとは思うが、例え中古車を買ってもタイヤだけは新品にしておきたいものである。

 タイヤは放置しない

 タイヤは回転して、地面との摩擦を生むことによって熱を帯び、同時に微小ながら空気をタイヤに取り込んでゴムの柔軟性を保っている。その為、タイヤは使っていないと硬くなる。タイヤが硬くなると内部の空気圧が維持されず、毎日乗るよりも空気が抜けやすくなる。
 長期間乗らない自転車(チャリンコ)は、タイヤ空気が減っている事が多いと言うのがわかりやすい説明か・・。