自分でエンジンオイルを交換して節約する簡単な方法

 私の場合ですが、年2回のエンジンオイル交換のうち、1回はディーラーやカー用品店にて、オイル交換と同時に、オイルフィルター交換も行ってもらっています。
 ただし、オイルフィルター交換まで行わない、オイル交換だけなら、自分でできるので、節約の為に、自分でエンジンオイル交換を行っています。
 すなわち、オイルフィルターも交換する場合は作業的に大変なので、プロの業者にお願いしていますが、オイル交換だけなら簡単なので、自分で交換していると言う事です。
 
 と申しましても、ズボラな私ですので、ジャッキアップなど面倒な作業は致しません。
 簡単に誰でもエンジンオイル交換ができる方法で、尚且つお得な方法をご紹介致しますが、まずはその節約金額を計算してみました。

費用的に自分でオイル交換した方がお得

 0W-20 鉱物油 4リットル (2000cc) で比較してみます。

 仮にジェームスでオイル交換すると、工賃込で 4350円 です。鉱物油ですよ。100%合成油だと 7250円 もします。
 
 カインズホーム(ホームセンター)では、100%合成油で 1980円 で販売されています。
 オイルジョッキを2個買うと約1500円、下記のオイルポンプを買うと約4000円しますが、これらは繰り返し使えますので、3回以上、自分でオイル交換すると、揃えた機材の元手も回収できてしまいます。

 私の場合、格安エンジンオイルでご紹介したとおり、20リットルのペール缶でエンジンオイルをまとめ買いしていますので、4リットル換算すると、オイル代は4リットルで1720円と、更に安い費用で、しかも100%化学合成油を使っています。

 このように、0W-20 の場合にしてみても、5回自分でオイル交換を行えば、約6350円以上の節約、10回ならば18200円も節約可能なのです。
 ※参考価格ですので、誤差がある場合があります。

(1) オイルポンプを使って古いオイルを抜き取る

 通常のオイル交換の場合、自動車の底面に潜り込んで、オイルドレインプラグを緩めて、古いオイルを抜き取る必要があります。
 しかし、オートマオイルのネジと間違えて違うオイルを抜いてしまったり、プラグのネジ山をなめてしまうなどの失敗も素人的には充分考えられますし、何しろ、ジャッキアップするのが大変ですし、車の下に潜る事で当然「危険」もあります。
 その為、私はそこまでせずに、簡単にエンジンの上部から古いオイルを抜き取る方法を取っています。
 そのオイルを抜き取る機材が「オイルポンプ」です。

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 電動式のポンプも市販されているのですが、取扱いに難点があることから、単純な上記の手動ポンプが重宝しています。

 まずは、自動車を安全で平坦な場所に止めて、エンジンを切り、サイドブレーキを引きます。当然ですが、タバコなど火気厳禁です。

 ポンプの使い方は、エンジンの上にある「オイルレベルゲージ」の穴から、ホースをエンジンの底(オイルバン)まで差し込んで、ポンプを数回押します。
 真空のサイフォン式なので、数回ポンプを動作すると、黒く汚れたオイルが吸いあがります。あとは、そのまま待つだけですので、ジャッキアップも不要なのです。
 特に冬季は外気温が低いで、5分程度アイドリングをして、オイルを温めると、より早く抜くことができます。
 ただし、走行した後などは、オイルも80℃くらい高温になっていますので、ヤケドします。必ず、エンジンが充分に冷めているのを確認してから作業願います。
 軍手や、オイルがこぼれた時や、オイルレベルゲージを抜く際に備えて、キッチンペーパーも用意しておくと良いです。

(2) 抜きとった古いオイルの量を計る

 結構、古いオイルを抜けたなと思ったら、目盛りのついたオイルジョッキに移して、抜き取れた古いオイルの量を、だいたいで良いので測りましょう。

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 オイルが4リットル入る自動車であれば、オイルフィルター部分に約0.5リットル残りますので、3.5リットル程度抜けていればOKです。これはカー用品店などでオイルだけ交換しても同様にすべて抜け取れません。
 もし、残りの0.5リットルも抜くのであれば、オイルフィルターを外す作業が必要となりますので、普通のオイル交換はディーラーでも、そこまでは行いません。
 量を測ってみて、まだ全然少ないなと言う時は、オイルレベルゲージに挿しているホースが底まで到達していないと言う事ですので、ちょっとグイグイと、エンジン内部を破損させない無理のない程度の力で押し込んでみて、再度、ポンプで吸い取ってみましょう。
 どうしても、抜き取れが不十分と感じた場合は、エンジン内部の構造の問題もあるかもしれませんので、次回のオイル交換をちょっと早めにするなど対応すれば良いでしょう。
 
 そして、最終的に抜き取った古いオイルの全量の目盛りを覚えておいてください。新しいオイルをほぽ同じ量で入れる為です。
 同じ種類のオイルジョッキが2個あれば、新しいオイルもほぼ同じ量にと、見比べて調整すれば簡単です。
 
 汚れた古いオイルは、オイル交換もしているようなガソリンスタンドなどで無料で引き取ってくれますが、オイル以外の液体を混ぜたりしないでくださいね。
 古いオイルは、火力発電所の燃料などに再生利用されているため、逆に200リットル2000円などで業者間で取引されるものなので、丁重にお願いすれば、引き取りを断られるようなことはあまりないでしょう。
 元の古いオイル缶(密閉容器)に入れて、持っていくと良いですが、中身だけ引き取ってくれて、缶は持ち帰りになると存じますので、誤解のないようお願いします。
 使用済みのエンジンオイルを燃やすと、大量にダイオキシンを発生します。燃やすとそばにいるだけで、自分にも有害ですので、その辺に捨てたり、下水に流したり、燃やしたりしないよう、環境保護をしっかり行ってください。

(3) 新品オイルをエンジンに入れる

 オイルレベルゲージから、ポンプのホースなどを抜き取りして、エンジン上部についている「オイルキャップ」を開けます。
 「Oil」と刻印されている大きめのキャップです。
 そんなに固くないはずですが、なかなか固くて開かない場合には、軍手をするなど、工夫してみて下さい。

 すごくゆっくりと、新品オイルを入れた「オイルジョッキ」を傾けながら、急がずに、非常にゆっくりとオイルを入れて行きましょう。
 急ぐと、こぼしてしまったり、ロクな事がありません。
 注入時、エンジンルーム内にオイルが飛び散ったら、すかさず、キッチンペーパーなどで丁寧に拭き取ってください。
 オイルがこぼれた状態で、エンジンが暖まると、オイルの臭いが車内にまで入り込むことになります。

 古いオイルと同じ量の新しいオイルを入れたら、最後の調整です。

(4) エンジンオイル量の適量確認をする

 確認作業を行う前に、オイルキャップを一度締めて、オイルレベルゲージも差し込んで、5秒程度で良いので、エンジンを回します。
 すると、エンジン内部にエンジンオイルが行きわたりますので、エンジンを止めて、オイルレベルゲージを使い、エンジンオイルの量が適性の範囲か、確認します。

 オイルレベルゲージの使い方が分からない場合には、自動車の取扱説明書などでご確認願います。
 または、こちらのホームページを参照願います。
 レベルゲージにうまくオイルが付かない場合には、何度も、ゆっくりと繰り返して、確認するのが、オイルレベルゲージの使用方法です。

 オイルが足りない状況であれば、オイルキャップを開けて、新品オイルをちょっとずつ、注ぎ足して下さい。
 ちっょとずつですよ。多く入れてしまうと、また抜く作業が必要になってしまいます。
 オイルレベルゲージの範囲に到達すれば、エンジンオイルの量は正しいと言う事ですが、念のため、車を走らせた数日後などに、もう一度、オイルレベルゲージで測定をしておくと良いかと存じます。
 また、2ヶ月に1度程度は、オイルの量を確認し、少なくなっていたら、注ぎ足すと良いのは言うまでもありません。

 以上、自分でオイル交換する為に必要なアイテム

 新品のエンジンオイル
 オイルポンプ  4リットル以上対応タイプが望ましい
 オイルジョッキ 4リットルタイプを できれば2個